東京都立晴海総合高等学校の初めての取組みとなる、3年生を対象した探究Ⅱの授業において令和6年度(4月~9月)に探究ファシリテーターを配置しました。テーマ別に7つの分野に分かれた生徒が学外のコンテストの応募や協力企業の困りごと解決を図るため、探究ファシリテーターは、各分野のクラスにおいて、先生方と協同で授業を担当しました。生徒が主体的に行う班の活動をサポートしたほか、オリジナルのプログラムによるチームビルディングの授業を行いました。
同校では、令和6年度に27期生(3年生)を対象に、「協働的な学び×社会とのつながり」をテーマに初の取組みとして「探究Ⅱ」の授業を企画。 これまでの学習活動(産業社会と人間、探究Ⅰ、人間と社会、課題研究)の成果を活かして取り組む授業で、班5人での協力や協働を基本とし、各生徒の力の結集や融合が求められるものでした。プログラムの検討にあたっては、キャリア教育事業コンサルタントが学校の「探究Ⅱ」検討委員会と打合せを実施。各班のチーム活動を立ち上げるため、コミュニケーションワークを学校の先生方と共同で企画、調整。(株)日本マンパワーではチームビルディングのプログラムを提供しました。
協力企業等のご担当者が、講堂で困りごととその解決に関するリアルな講演などを行い、その上で生徒が班での活動を進めるスタイルで探究Ⅱの活動が進められていきました。クラス内での段階的な経過発表や協力企業のご担当者によるレクチャー、提案内容に対するアドバイスなどをはさみ、晴海祭での発表に向けて準備を進めていきました。
班での活動が混乱や停滞した際には、生徒自身が考えて前に進めるよう、探究ファシリテーターが投げかけや声かけを工夫して行い、班の自主活動を見守り、後押ししました。
9月の晴海祭では、班ごとにコンテストへの応募内容や企業の困りごとに対する提案を発表しました。
また、各班の活動結果は、実際に外部のコンテストへ応募され、入賞や優秀作品に選ばれたり、協力企業から評価されるなど、表彰につながる成果もありました。
ここまでの探究Ⅱの取り組みについて、アンケートで9割の生徒が概ね満足(満足51%、まぁ満足39%)と回答しました。その理由として下記の主な点があげられました。
各クラスの探究ファシリテーターによる自分や班の活動への影響について、下記のようなコメントがありました。
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