探究ファシリテーター
探究×キャリアコンサルタント

キャリアコンサルタント有資格者が、社会での実体験を活かして、探究ファシリテーターとして探究活動の支援を行います。
生徒1人ひとりの多様な心に寄り添い、チームで検討する考えを支え、視野を広げ、その可能性を社会につなげます。

CASE

１．支援例：東京都立晴海総合高等学校様　探究Ⅱ

探究ファシリテーターのキャリアコンサルタントとしてのかかわり・サポートについて、東京都立晴海総合高等学校様の探究Ⅱ事例でのご紹介です。
ランダムに編成された班のチームビルディング、社会・企業に向けたMissionの設定・検討、成果のとりまとめとプレゼンテーションの探究Ⅱ活動全般において、キャリアコンサルタントの支援スタンス、スキルと実社会経験を活かして生徒の活動支援を行いました。

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探究Ⅱの流れ：生徒と探究ファシリテーターの活動

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INVOLVEMENT AS A CAREER CONSULTANT

２．キャリアコンサルタントとしてのかかわり

各クラスにおいて、探究ファシリテーターがキャリアコンサルタントとしての支援スタンスとスキル、実社会での経験を活かして、生徒の班での自主活動のサポートを行いました。「Ⅰ.聴く」「Ⅱ.問う」「Ⅲ.促す」「Ⅳ.（実社会に）つなげる」具体的なかかわりの例と生徒の声をアンケートよりご紹介します。

各ファシリテーターのインタビュー記事はこちら

生徒１人ひとりの話を聴き、活動を見守る

探究ファシリテーターのかかわり例

序盤の授業では、信頼関係の構築のために見守りながら「聴く」ということに徹しました。
全体として各チームの良い意見は肯定的に受容しつつ進めました。
各班、よく発言する生徒とそうでない生徒がおり、あまり発言しない生徒が発言し始めた時には目をみて大きく頷く、伝え返す、「もっと聞きたい」と大いに励ましました。

生徒のアンケートから
～探究ファシリテーターの自分や班の活動への影響について～

　　ファシリテーターの「聴く」かかわりに関する回答を抜粋

最初の方の緊張しているときに、話し合いを促していただいて、皆で話すことができた。
私達がやっていることに私は自信が無かったので、ファシリテーターの方にお褒めの言葉等をもらい頑張ることが出来ました。
自分たちに親身になって、声かけや状況の確認を通して全体のサポートをしてくださいました。
すごく楽しそうに話を聞いてくれたのでメンタルが保たれた。
活動中、たくさん褒めてくださって、班のみんなでやる気がでたり、自信につながったりしました。

「なぜ？」を問うことで、生徒が話し、やりたいことに気づき、考えを深める

探究ファシリテーターのかかわり例

大変だったところや、工夫したところなど、生徒が誰かに聞いてほしいところはどこだろう、と思いながら問いかけ、いいところを必ず見つけて承認するような声掛けを心がけていました。
答えではなく、「なぜそう考えたのか」「なぜその企画をやりたいと思ったのか」など、決断の経緯や理由を問うようにしました。なぜ、を何回か繰り返していくと、自分でやりたいことがだんだん見えてくる様子を感じました。
一つの疑問に対して一つの答えを回答して終了となることが多かったため、出た答えに対して「どうしてそう思うの？」「なんでそうなると思う？」などのさらなる問いを投げかけることに努めました。最初は「わかんない」などと答えていた生徒も、「ねえ、なんでだと思う？」と考え始め、みんなで意見を交わすきっかけとなったのではと感じています。